『秒速5センチメートル』(感想)大人になる「新海誠作品を見る(3)」
『秒速5センチメートル』鑑賞。『君の名は。』から新海誠作品に入った僕としては、かなり大人な作品に思えた。
『君の名は。』や『天気の子』では、子供的な感性が肯定されていた。特に『天気の子』では、初恋万歳って感じで、青春一直線映画だった。
いい年こいて、そんな映画に感動した僕にはこの作品きつかった。夢のある若さの記憶に囚われてしまう。主人公の男が日常に追い詰められていく様は他人ごとではなく、僕も大人にならなければならないのかな、と悩まされた。
山崎まさよしの歌声は大人の男って感じで憧れた。
SF設定やファンタジー要素のない現実のお話でビターな味わいだった。自分は現実逃避のために映画を見てるところがあってそれを戒められているような気分になってしまった。
またいつか向き合いたい作品。