平口の感想ブログ

個人的に感じたこと、想ったこと。

『ほしのこえ』(感想)メールと世界「新海誠作品を見る(1)」

『天気の子』に感動した私、平口がそれと『君の名は。』以外の未鑑賞の新海誠作品を見ていくことにしました。

まず、『ほしのこえ』を見た。

キャラデザひどくね、ってことにびっくりした。あとで調べたら新海誠一人で作ったらしい。そうなってくると背景がキレイにまとまってたのすごいな。

冒頭の学生時代の二人が町を二人で歩くシーンは素敵だった。二人以外の登場人物がでてこないのもロマンティック。君しか見えていないんだ。

印象的なアイテムはガラケー。主役の二人はずっとメールでのみやり取りすることになる。女の子は宇宙に行ってしまって、一通一通のメールの重みが増していく。

僕も中学生時代、初めて買ってもらった携帯電話はガラケーだった。ガラケーでのEメールは緊張感があって、青春だった。クラスのかわいい子のメアドをゲットして帰宅してメールを送ってみる。何気ない会話の続きだ。熟考に熟考を重ね、熟考を悟られないような短文のメールを送る。返信が返ってくるか、緊張して待つ。あのドキドキはメールならではだった。LINEでは、チャットメニューに言葉が飛び交う。感情を反射的にスタンプで伝える。その軽やかさも良いが、ガラケー時代を懐かしんでしまうのは、年をとったってことかな、と年寄りみたいに思う。

最後、「ここにいるよ。」って印象的だった。君と僕が存在することが世界の定義だ、ってことかな。

大事なのは「君」、ってのは正しそうで美しい。けれど、僕にそんな「君(恋人)」はいないし、さえないなあ、ってネガティブになりながらも、空想の世界で愛を想う。

アマゾンビデオで見たら、初めに『彼女と彼女の猫』って短編がくっついてきた。

動きの少ないアニメーションで、自主制作って感じ、知らんけど。最終「この世界のことを好きなんだと思う」って話。

『天気の子』で、街並みに感動したのは、僕も「この世界のことを好きなんだと思う」